桃太郎像
昭和13年(1938年)5月、久留島武彦氏の提唱により小倉北区「到津遊園」の敷地内に、北九州桃太郎の会の子供たちによって募金建設されたものである。
戦時中には軍による金属製品の供出があり、この像も要求されたが、武彦の弟子である同園長の阿南哲朗氏によって堅く守られた。
その後、昭和25年(1950年)5月5日、旧森町が久留島武彦の50年にわたる口演童話の偉業を記念して、童話碑を建立するや、桃太郎像をこの地に移し、その碑前を飾り一層意義深い存在とした。
この像は、武彦の懇望により、親友である渡辺長男氏が精魂込めて制作した。渡辺氏は大分県竹田市の出身で、明治天皇像や軍神広瀬中佐像などを彫刻した有名な彫刻家である。
更新日:2021年04月01日