石幢
この塔は通称「六地蔵石幢(せきどう)」と呼ばれるものである。これには「単制」と「重制」があり、これは重制石幢である。この塔は残念ながら「笠」を紛失しており、現在残っている傘は「中台」を応用したものである。また「龕部(がんぶ)」も現在乗っているものは後で乗せたもので、横に下ろされているものが、本来この塔のものである。
「塔身(とうしん)」の銘は、「逆修實庵叟永正二季乙丑三月二日大工四郎三郎」(1505年)とある。
逆修(ぎゃくしゅう)とは被供養者が生前に、死後の冥福を祈ることで、このような塔を「逆修塔(ぎゃくしゅうとう)」と呼んでいる。
このあたりは、「寺床」という地名もあり、当時は寺院があったことが想像される
更新日:2021年04月01日